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2025/05/16

【高齢者支援】高齢者の安心を守る「財産管理委任契約」とは?メリット・デメリットを解説します。

神戸の行政書士による高齢者の法務
神戸の行政書士 財産管理委任契約 高齢者の法務

神戸市中央区にある行政書士事務所の、REC+行政書士事務所です。


人生100年時代と言われる現代において、将来にわたる安心を確保するための準備は不可欠です。特に、ご自身の判断能力が十分なうちに備えておくべき重要な選択肢の一つが「財産管理委任契約」です。


神戸の皆様の生活をサポートするREC+行政書士事務所が、この財産管理委任契約について、その概要から、どのような方が契約を検討すべきか、そしてそのメリット・デメリットまでを、正確かつ分かりやすく解説いたします。

財産管理委任契約とは?~判断能力があるうちに結ぶ安心の約束~

財産管理委任契約とは、ご自身の判断能力がまだ十分にあるうちに、将来、判断能力が低下した場合に備えて、ご自身の財産管理や身上監護に関する事務を、信頼できる第三者(親族、友人、弁護士、司法書士、社会福祉士などの専門家、法人など)に委任する契約です。

この契約は、判断能力が低下してしまうと締結することが難しくなるため、元気なうちに将来を見据えて準備しておくことが重要です。

具体的には、以下のような事務を委任することができます。

①財産管理
 預貯金の管理、不動産の管理・処分、有価証券の管理、保険金の請求・受領、税金や公共料金の支払いなど
②身上監護
 入院・介護に関する手続き、医療費の支払い、生活支援サービスの契約、施設への入所手続きなど

どんな人が財産管理委任契約を検討すべき?
~このようなお悩みをお持ちの方へ~

以下のようなお悩みや状況にある方は、財産管理委任契約を検討することをおすすめします。

①お一人暮らしの方、または頼れる親族が近くにいない方
 将来、判断能力が低下した場合に、財産管理や生活のサポートを誰に頼れば良いか不安を感じている方。

②認知症など、将来的な判断能力の低下に不安を感じている方
判断能力があるうちに備えておくことで、安心して老後を送りたいと考えている方。

③特定の親族や知人に、財産管理や身上監護を任せたいと考えている方
 ご自身の信頼できる人に、将来の生活を託したいという明確な希望がある方。

④遺言書だけではカバーできない、生前の財産管理や身上監護についても備えておきたい方
 遺言書は亡くなった後の財産承継について定めるものですが、財産管理委任契約は生前の生活をサポートするものです。

⑤成年後見制度の利用に抵抗がある方
成年後見制度は、家庭裁判所が選任した成年後見人が財産管理などを行う制度ですが、財産管理委任契約はご自身で委任者を選ぶことができます。
将来、入院や施設入所の可能性があり、手続きや費用の支払いに不安を感じている方:** 財産管理委任契約を結んでおくことで、スムーズな手続きと費用の支払いが可能になります。

⑥相続対策を生前から考えている方
 生前の財産管理を明確にしておくことは、将来の相続における紛争予防にも繋がります。

財産管理委任契約のメリット~将来の安心と自由を確保~

財産管理委任契約には、以下のようなメリットがあります。

①自分で委任者を選べる安心
 信頼できる家族、親族、友人、または専門家を、ご自身の意思で選んで委任できます。
②委任内容を自由に設計できる柔軟性
 財産管理の範囲や身上監護の内容など、ご自身の希望に合わせて細かく、具体的に決めることができます。
③スムーズな移行と段階的な支援
 判断能力が低下する前から、見守り契約や財産管理の一部委任など、段階的に支援を開始する契約を結ぶことも可能です。
④成年後見制度よりも簡便な手続き
 家庭裁判所の関与がないため、成年後見制度と比較して比較的スムーズに契約を締結できます。
⑤ご自身の意思を尊重したサポート
 判断能力が低下した後も、ご自身の意思や価値観を尊重した財産管理や身上監護を受けることができ、尊厳を保った生活を送ることができます。
⑥将来的な紛争の予防
 生前に財産管理の方針などを明確にしておくことで、将来的な親族間の意見対立や紛争を予防する効果が期待できます。
⑦きめ細やかなオーダーメイドの支援
 ご自身の状況や希望に合わせて、必要なサポートを必要な時に、柔軟に受けることができます。

財産管理委任契約のデメリット・注意点
~契約前に理解しておくべきこと~

一方で、財産管理委任契約には以下のようなデメリットや注意点もあります。

①受任者の不正リスクへの備え
 受任者が不適切な財産管理を行うリスクは否定できません。信頼できる人物を慎重に選ぶとともに、必要に応じて監督人を置くなどの対策を検討しましょう。

②受任者への負担と理解
 受任者には財産管理や身上監護の事務を行う負担がかかります。事前に十分に話し合い、その役割と責任について相互理解を得ておくことが重要です。

③判断能力低下後の変更の難しさ
 一度有効に成立した契約は、ご自身の判断能力が低下した後に内容を変更することが原則として困難になります。契約内容はじっくりと検討しましょう。

④専門家への費用が発生する場合
 弁護士や司法書士などの専門家を受任者とする場合、または契約書作成を専門家に依頼する場合には、報酬が発生します。行政書士も契約書作成や相談の費用がかかります。

⑤監督機能の検討
 原則として受任者を監督する公的な仕組みはありません。必要に応じて、弁護士などを監督人とする契約を検討することも有効です。

⑥明確な契約書の作成の重要性
 後々のトラブルを防ぐためには、委任する内容や範囲、報酬などを明確に記載した契約書を作成することが不可欠です。専門家である行政書士にご依頼いただくことを強くお勧めします。

まとめ~財産管理委任契約で、安心できる未来を~

財産管理委任契約は、ご自身の判断能力があるうちに、将来の安心と自由を守るための重要な備えとなります。ご自身の状況や希望に合わせて、契約の締結を検討してみてはいかがでしょうか。

神戸のレクタス行政書士事務所では、財産管理委任契約に関する丁寧なご相談から、お客様の意向に沿った契約書作成まで、親身になってサポートさせていただきます。「将来の生活に不安がある」「もしもの時のために備えておきたい」とお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
い。

・高齢になってきてご自身のことが心配な方
・今は元気だけど今後のことが心配な方
・お住まいを遠く離れているご両親をお持ちの方

今後の皆様の人生のライフプランを安全安心に実現するためにも専門家に依頼することは有益ではないでしょうか。

「何から始めればいいかわからない」
「誰に相談したらいいかわからない」
といったお悩みを抱える方は、ぜひ当事務所にご相談ください。
専門知識と丁寧なサポートで神戸の皆様の充実したライフプランを実現するためにお手伝いをさせていただきます。

初回相談は無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

【当事務所の強み】

①神戸地域に密着したサポート: 地元の事情に精通した行政書士が対応いたします。
②丁寧なヒアリングと分かりやすい説明: お客様の状況を丁寧に伺い、複雑な手続きも分かりやすくご説明いたします。
③各種専門家との連携: 税理士や司法書士など、他の専門家とも連携し、ワンストップでサポートいたします。

もし、少しでも不安なことや困っていることがございましたら、お気軽にご相談ください。

重要なことはご自身に沿った適切な手続きをすることであり、当事務所はその伴奏支援をすることを職務としています。

こんなこと相談してもいいのだろうかとお思いの状態でも結構です。まずは専門家であるREC+行政書士事務所にご相談いかがでしょうか。

まずは、下記よりお問い合わせください。



REC+行政書士事務所は神戸市中央区元町にある行政書士事務所です。
当事務所はスピード感のある対応を心掛け、お客様に寄り添ってご相談に柔軟に対応致します。
個人様に関しては相続・遺産承継 や遺言作成、生前贈与手続き信託について、法人様については建設業許可申請 、宅地建物取引業免許申請 、法人設立など、様々な業務に対応致します。
これからもよろしくお願いします。

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